昨日(9月20日)サル学の第一人者である伊沢鉱生先生(帝京科学大学教授)の話を伺う機会がありました。

先生は、京都大学に籍をおきニホンザルの野生群の研究から、新世界サルの研究まで幅広くフィールドで活躍された方です。
また、「ニホンザルの野生群にはボスザルは存在しない」と発表された方でもあります。

各自治体が思考錯誤繰り返しておりますが、最近の獣害対策を憂いおり、その原因のひとつであるサルを
犬を使い人里から山奥まで追い払えないかとのことで、村瀬訓練士のところにお越しになりました。

近年サルは人間の食物を食べる事により、栄養が行き届き、
本来ならば、7歳ぐらいから20歳ぐらいまでしか妊娠期間がなかったのに、
今は、4歳ぐらいから25-30歳ぐらいまでと過剰な繁殖を繰り返し、頭数が増えてしまったんだそうです。

もともと山の神として奉られた生き物だけに、「その尊厳を取り戻し山奥に戻したい」とのことで、
そのためには、サルに生き物としての威圧を与える手段をして
犬を使うことが効果があるのではとお考えになったようです。

大先生と思いちょっとひいていましたが、大変気さくなお人柄で
面白いお話沢山聞くことができました。
野生のサルの学習能力のすばらしさをとき、
「犬もその状況で人間が予測できない能力を出すはずだ。それを感じてください!」との一言に
感動しました!!

サルを追って予測不可能な能力を発揮している犬を見てみたい・・・・・・!