訓練士 齊藤真由美

専門学校「ビジョナリーアーツ」ペット学科 ドッグトレーナー専攻 卒業
座右の銘「失敗は成功の元」

運命的なタイミングの良さ

ドッグトレーナーになったきっかけ

最初は、ドッグトレーナーではなく、犬関係の仕事に就きたいと漠然と思っていました。
実は、学生時代は、何かやりたいことがあったわけでもなく、指先を動かすことが好きだったので、犬とは関係のない4年制の大学でインテリア関係の勉強をしていたのです。
4年生の2月頃まで、就職活動をしていた中でこの仕事内容で10年20年30年とやっていくのはきついと感じるようになっていました。
ずっとやるなら本当に好きなことをやりたい!と思い、元々好きだった犬関係の専門学校で一からやり直そうと決意したのです。
今では、その時に勇気をもって決断して本当に良かったと思っています。
デスクワークは向いてなかったし、生き物と一緒に体を動かしている方が自分に合っていると思いますから。

テレビで警察犬を見ていてかっこいいと思っていて、専門学校でドッグトレーナー専攻に入りました。
一年生の時に大島所長が非常勤講師をされていて、その年に始まった救助犬を育てる活動に参加しているうちに本気でドッグトレーナーになりたいと思いました。
実際に活躍している救助犬たちを所長が連れてきてくれたり、長野の施設に行って練習させていただいたりする中で、災害救助犬ってすごい!と思ったのがトレーナーになりたいと思ったきっかけです。

私を突き動かした大島所長との出会い

全てのタイミングが良かったのだと思います。4年制大学を出ていなければ所長が学校でやっていたプロジェクトの活動にも入れなかったので、運命を感じました。
大島所長は専門学校の中でも他の先生とは全く違いました。実際に活躍している先生はやっぱりどんな犬でも動かします。
「この犬はこういう子だからこういう風にしてごらん。」という具体的なアドバイスは、いつも合っていて正解。
どんな犬でも動かしてしまうというのはマジックみたいで凄いなと憧れました。

一からしつけた犬が成長して活躍する姿

楽しいこと

お客さんの犬をお預かりして育てることも楽しいですが、自分で担当させてもらっている所有犬が、救助犬の試験にも出て、どんどん段階をふんで成長して合格できたときに、すごくやりがいを感じます。
一から育てた犬が、試験や大会で成果を現したときに自分なりに安心します。

つらいこと

日々辛いことはあります。
私がやってできないことを他の人ができたりとか、環境が少し変わるとできることができなくなったりとか、犬は人の接し方次第なのです。
イライラして、「なんでできないの?」って思ってしまうと、どうしても語尾が強くなってしまいます。
感情をぶつけると犬はついてこられなくなります。
どういう犬かを見極めて、その犬に合ったトレーニングをしてあげなくてはいけないので、いつも試行錯誤をしています。
練習ではできているのに、試験になると私の緊張がダイレクトに伝わっていくので、先日もとても反省しました。

全部ストレートに成長していくよりも乗り越えて成長するものだと思ってはいますが、その乗り越える時が大変だと思います。

どんな犬にもどんなオーナー様にも対応できるように

将来の夢

将来的には、実家のほうでドッグスクールのお仕事につきたいと思っています。具体的に計画を立てていきたいのですが、そのためにはやっぱり技術と知識です。
どれだけトレーニングで体を動かせても、お客さんに説明する言葉が出てこないと納得してもらえないので、どんな犬にもどんなオーナー様にも分かりやすく伝えられるような技術と知識を身につけていきたいです。

犬を飼う前に注意したいこと

これから犬を飼う方へ

今、コロナ禍で犬を飼い始める人も多いのですが、大型犬をペットショップで衝動買いして困って相談に来られる方もいらっしゃいます。犬種にもいろいろ種類があります。
例えば、ボーダーコリーは運動量がすごく必要で何かを追いかける習性があったり、ゴールデンはおっとりをしているけれど物をくわえ込む習性があったりするので、犬を飼う前に習性を理解して、自分に合った犬を選んでいただければと思います。

保護犬は何らかの理由で施設にいる子たちもいるので、全ての子が飼いやすいとは言えません。
保護犬やペットショップで買う場合も、その犬種の性格や特徴を勉強してから選んであげると良いと思います。
また、ブリーダーさんの所で両親犬や兄弟犬を直接見てみるといいかもしれません。