代表 大島かおり
鹿児島県出身。
1989年大島ドッグトレーニングスクールを開設。
座右の銘「雲外蒼天」「成せば成る」
訓練資格
国際救助犬連盟試験審査員
国際救助犬連盟出動試験評価員
ジャパンケネルクラブ訓練範士
日本警察犬協会2等訓練士
海上自衛隊 航空自衛隊 台湾消防 救助犬訓練指導
専門学校ビジョナリーアーツ非常勤講師
高校性の頃、警察犬訓練士になる方法を知りたくて
ドッグトレーナーになったきっかけ
小さい頃から、動物が無条件に好き、というか、もう生まれつき好きというか、そのような気性で育っていたので動物関係の仕事ができればいいなと思っていました。
今時のネットとかない時代ですから、
高校の職員室に行き職業ガイドっていう分厚い本を見て調べました。
そこには盲導犬訓練士と警察犬訓練士という2種類だけ載ってたのです。 当時、盲導犬訓練士はまだ確立されていなくて、これはボランティアでやる内容ですっということでした。
一方の警察犬訓練士になる方法が職業ガイドには書いていなかったので、私の住んでた町の警察に電話をして、「警察犬訓練士になりたいんですけどどうしたらいいんでしょうか」って聞いてみたのです。
今思えば、向こう見ずでしたよね。
でも、受け付けて下さった方が非常に親切に、「警察犬なら鑑識課の人でしょう」といって、鑑識課の方に繋いでくださいました。
その鑑識課の人がまたすごく丁寧に話を聞いてくださって。
警察犬訓練士になりたければ、警察官になって警察犬訓練士っていう方法があるということでした。
けれども、警察の世界は人事があるから自分の思う通りに警察犬の訓練士になれない場合もあるということを教えてくださいました。
また合わせて、「民間の訓練所もあるよ」とも教えていただいて、 「これだ!」と思ったことが訓練士になるきっかけとなりました。
ドッグトレーナー・訓練士になるということ
犬たちと生活を共にして
私が訓練士を目指して就職したころ、それこそ今から何十年も前のことです。
当時は、「住み込み」という制度でした。
訓練所で三食を共にして、犬たちと24時間一緒に生活するというところに何年間か修業をしました。
そうして犬の訓練士としての技術を身につけて独立するというスタイルだったのです。
今はそういう形態でやっているところが少なくなっています。
「住み込み」という制度で修行することの何が良かったかというと、それはもう理屈ではなくて、自分の五感全部を使って犬とコミュニケーションが取れるようになるということ、そこの強みがあったと思います。
その子(犬)を瞬間見て、どういうことを感じているのかというのは、やはり「時間」と「経験頭数」と、それからそれを教えてくれる「知識を持った人」の中で育つことによって、すごく身についたと感じます。
犬から学ぶことを大事にしたい
最近は犬の訓練法を学問として文字にし、マニュアル化されています。
それは大事なことだと思います。
知識として、言葉として、伝えていくというのは非常に大事です。
でも、逆に今になって思うと、五感で感じ取って、動物を読み取れる力を身につけるところがちょっと落ちてきているのではないかなという気がしています。
私たちの仕事は犬を指導することと、しつけ教室などで飼い主さんのご指導をするという2つがあります。
これからドッグトレーナー・訓練士を目指す人にはなるべく「犬から学ぶこと」を大事にしてほしいです。
「自分の五感をフルに使って」犬のことを、犬の感情を、読み取れるような、そういう部分を絶対おろそかにせずに、しっかりと学んでもらいたいです。
圧倒的な自信を持って、仕事に向き合えるような道を目指していただきたいなと考えています。
それが多分、飼い主さんの方のお気持ちやお考えの読み取りにもつながってきます。 おそらくお気持ちやお考えを感じ取ったうえで、ご指導できることはかなり飼い主さんを助けることにもなっていくと思っています。
これからの2つの大きな目標
楽しいこと つらいこと
ドッグトレーナーになって、日本国内のみならず、世界にも色々なところに行って、犬という動物をコミュニケーションツールとして、たくさんの人たちと出会えたり、知り合ったり、たくさんの経験をさせていただきました。
災害救助犬活動を通して、皆さんのお役に立てるということもその一つです。
災害現場に出たときは言いようのない悲しさというか・・・。
人間にとって、全く手の及ばないところで、大変なことが起きるということを目の当たりにすると、大きな切なさ、悲しさを感じます。
犬が死んでしまうこととか、それはもうそのままキツイです。
それでも。
私は、どんどん新しい子(犬)に出会って、今トレーニングしている子にももちろん、その子たちの持っている能力を出させてあげられるような技術をもっともっと身に付けていきたいです。
もう一つの目標はドッグトレーナー・訓練士になりたいと願う人たちの育成をどんどんしていってあげたいなということです。
どちらも楽しいです。犬を育てることも人を育てていくことも、どちらも!
いろんな発見を私にもたらしてくれます。
手がかかった分だけその子たちやその犬たちが返してくれるものが、ますます宝物になってくる、大きなものになってくる、その喜びはこれからさらに追求して行きたいと思います。