宮城県牡鹿半島先に「金華山」という島があります。
島には小さな神社があり、一時には「金銀財宝」の神様としてたいへん人気があったそうです。
ともあれ、この島は大変自然の素晴らしい所で、様々な動植物の研究も盛んなところでもあります。
(海藻を食べるサルがいることでも有名な島です。)
2年前から初めている「サル追い犬」でお世話になっている「宮城のサル調査会」の方々の案内で、金華山の「サルの観察」に出かけてきました。
獣害として人に嫌われている「里山のサル」とは違い、人社会から離れて暮らすサルたちは、自然の中でのんびりと且つ堂々と日々を暮らしているようでした。
日本サルの群れはメス社会だそうです。見ているとなんだか「昭和の集合住宅の一風景」のような感じです。(^^)母親たちは食事に忙しく、近くで子サルたちの群れが夢中になって遊んでいて、お腹が空いたら母サルのもとに戻り一緒に「ブナの花」を食べて、お腹いっぱいになったらまた遊び始める・・・。シンプルですが、実に羨ましい生活でした。
普段私たちの生活ではあまり身近な話題では無いかも知れませんが、サルやシカなどによる農作物への被害は深刻で、中には農業そのものを止めてしまう方もいらっしゃいます。宮崎駿監督の「もののけ姫」ではありませんが、ヒトが動物たちの住む場所へどんどん進出していった結果なのでしょうか・・。
金華山の生き物たちは、ヒトが介入しない場所で、それぞれが保っている「調和」を見せてくれているようでした。