「人と犬のよりよい共生」。先日行われた麻布大学21世紀シンポジウムのテーマです。

欧米ではもともと犬に目的を与え(ある意味道具として)犬と暮らしていた歴史があります。その文化から犬の習性を理解し、小さいころから教育をすることがあたりまえになっているように見えます。

日本ではもともと仕事をする犬は少数派で、番犬や地域犬として人とある程度距離をおいたところに犬は居ました。しかし人は番犬でない存在を犬に求めるようになりました。ここ十数年来ペットは急激に増え飼育頭数約1300万頭(これは世界第2位の数字だそうです。)日本人独特の「犬種ブーム」が問題のある繁殖に拍車をかけ、また「飼育力」の弱い飼い主さんが増え、飼い犬に振り回されているようです。

まずは、犬の習性を理解する。犬へのしつけ教育をに続ける。飼っている人は犬を飼っていない人たちへ配慮する、飼い主さん同士も配慮する。マナーを守る。基本中の基本ですが、「より良い共生」はここから始まると思います。

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