9月20日から24日までオーストリア・ウィーンで開催された救助犬世界選手権にセン(マリノワ・5歳9か月)と出場してきました。

 

  

     

 

昨年、一昨年と世界選手権ではなく「国際出動適正テスト」にチャレンジし、あともう少しのところで合格に繋がらず、「能力ある犬を私の未熟さで生かしきれない」と本当に落ち込んだ後、この挑戦になりました。

オーストリアはセンの故郷。11か月までマグダレーナさんとペーターさんに育てられ、皆センのことを知っています。

今年の会場は有名な馬術競技場、服従会場には大きなモニターが設置され、選手の名前や成績が流れるのですが、時折救助犬のいろいろな動画が流れます。その中にスタッフの方の配慮でセンの子犬の頃、ウィーンでトレーニングしている様子が何回も流されます。自然と熱いものがこみ上げてきました。

発情犬のため一番最後の出番となりました。日曜日の午前中、捜索。それまで4日間吹き荒れていた風がぴったりとまりました。嫌な状態。最初の15分でセンのモチベーションは緊張した私の的外れな指示で急降下。全く息が合わない。このまま探せずに終わるのか!それでも彼女の能力ははるかに素晴らしく、低いモチベーションの中、地下室から出てくる臭気を掴み1人目発見、続いて2人目も反応、吠えだし遅いが発見に至り、3人目に向かわせる。その時僅かながら風が吹き出しました。その風をたどって本来のセンの捜索になり3人目を発見。力強く連続的に吠え出しました。時間ギリギリ。審査員はじめ会場にいた皆が喜んでくれました。140点合格。大きな大きな140点でした。その後すく行われた服従審査でいくつかのミスはありましたが、81点合格。

入賞できました。

 

    

 

本当に本当に長い間日本でもオーストリアでもいろいろな方々に支えられての入賞でした。

ありがとうございました。

次回は是非スタッフ始め若い人たちにチャレンジして頂きたいです。

 

 

(この世界大会中にメキシコ地震が発生。IROのメンバーであるメキシコシティの「UNAM」救助犬チームが出動し活躍されました。)